雇用の更新がない契約社員の一種
工場などの製造現場で繁忙期に限って雇われる期間工は雇用形態のうえでは契約社員の一種と見なされます。一般的な契約社員は雇用契約が満了した場合、契約更新の有無を確認するのが普通です。しかし期間工はあくまでも繁忙期に限って雇う臨時の人員なので、雇用契約が満了したら原則、更新は行いません。雇用期間が明確であることから、一定期間だけ働きたい人には最適な働き方と言えるでしょう。
時給単価が高く設定されていることが多い
期間工は他の雇用形態と比べ、時給単価が高い傾向にあります。同じ部署、同じ作業内容で比較した場合、通年雇用の人員よりも二割から三割ほど高い金額になります。期間工は雇用期間が限定されているので収入が不安定ですが、時給単価が高いことから短期間で多く稼ぐのに適した働き方なのも事実です。決まった期間だけ働いてお金を稼ぎたい人や、短期間の間にまとまった金額を用意したい人ほど期間工の仕事が向いています。
期間工は寮付き求人も多い
繁忙期の人手不足を解消する目的で雇用される期間工は人数を確保する必要があるため、遠方に住む人でも雇用の対象になります。現在では派遣会社を経由して全国各地から人員を確保する方法が主流であり、居住地を問わず採用されるのが普通と言えるでしょう。寮付きの求人も少なくないので、職場と生活拠点の両方を確保できるのは大きな魅力です。家賃補助などのサービスが充実している所を選べば、短期間で多く稼ぐことも難しくありません。しかし、期間工は原則、雇用期間は延長されないのも事実です。雇用期間が満了すると寮を退去しなければいけないので注意します。
期間工は、期間を限定して雇用される契約社員です。自動車、電子機械部品、食品メーカーなどの生産ラインで、繁忙期を中心に就労します。労働基準法により、最長契約期間は2年11カ月と定められています。